こんにちは。
ブログ担当の雄一です。
今週の火曜日はしんじょうでハロウィンパーティーなるものを催しました。居場所の時間ではいつも季節に合わせいろんなイベントをします。次は12月のクリスマスパーティをやる予定です。
私は今年から居場所の担当というのをやるようになったのですが、居場所というのは不思議なものだなあと感じています。文字通り、ただいる場所、いて安心する場所ということなのでしょうが、しかしそれを実現するのって本当にむずかしいことでもあるんだろうとも思います。特に、その場にいる全員が居心地の良い場所であるという状態をつくるということは、とてもむずかしい。
居場所という時間のメインは、まだしんじょうに来たことがない人、あるいは、来たことはあるけれどまだ緊張したり、馴染がなく、それこそしんじょうを居場所と感じられない人がよりよく過ごせるようにと考えられたものです。
私は何かを企画したり司会をしたり盛り上げたりということがあまり得意ではなく、担当といってもだいたいいろんな人に手伝ってもらってなんとか毎回成立しています。しかし変な話ですが、それでもいいのかなと思っているところもあります。最初は何かイベントをする時間はしっかりしないといけないとか、ちゃんとしなきゃという気持ちもあったのですが、最近はまあどうせ何かしらの失敗はしちゃうよな……という変な諦めもあったりします。
強いていえば、居場所の時間は誰も深く傷つかない場所であったらいいなと思います。互いに傷つけあわず、ただいる。最悪、その時間が別に盛り上がらなくても、たいして楽しいと思わなくてもいいと思っている。ただ無害で、二時間くらいしんじょうという場所にいれた、それでいいと思っています。しかし、案外それだけのことが、たくさんの人がいるととても困難でもあります。人と人がいると楽しいこともたくさん生まれますが、同時に、傷つけたり、苦しんだり、悲しんだりすることもすごくよく起こります。
私が居場所の担当としてできることがあるのならば、そういう傷つけ合う状況をできるだけなくし、もし傷ついた人がいたら何かケアをできたらいいなと思っています。
私自身も五、六年前はこの世界のどこにも居場所を持ち合わせていなくて、友達もほとんどいなくて、どこいってもなにをやっても不安や緊張だけあり、楽しめていない時期がありました。そんな自分と勝手に重ね合わせても失礼なのでしょうが、来談で来られる方や、人がすごく怖い中で勇気を出してきてくれる人に、少しでも、しんじょうっていう場所も悪くないな、またここに来てもいいかもしれないな、と思える空間にできたらいいなと思っています。
このブログを呼んでくださる方の中には、しんじょうは気になるけれど、なんか怖くていけないやという人もいるかもしれません。私自身もそうだったのでわかります。そして来たら絶対に楽しいよ、なんてこともやっぱり言えません。人と関わるのってやっぱり怖いと思うし、じっさい、誰だって関わればいろんなことがあります。
だからこそ、緊張しながら不安になりながらも居場所に来てくれる人に対して、自分もっとちゃんと安心できる場が提供できたらいいな、と改めて思っているところです。私だけでなく、きっとみんなそれぞれが同じことを思っていると思います。
ただみんなが安心していれる居場所。とてもむずかしく、だからこそそんな居場所を目指してこれからもやっていこうと思います。
ちょっとだけ夢物語を語りつつ、結局はひとつひとつ、たとえば挨拶をちゃんとするとか、そういうことに落ち着くのですが、できることをやっていこうと決意するこの頃です。
それでは、また。